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ご挨拶&雑文

pとbrⅡ~どんなときにpマークアップはメリットがあるか

 「論文と小説のパラグラフは別モノよw」と書いたけれど。意味が伝わっているかどうか心もとないので、メモ。

論文のパラグラフは入れ替え可能が多い

 前にも書いたけれど論文は、こんな感じ。

論文タイトル(h1)、
 アブストラクト(h2)
 マテリアル&メソッド(h2)
  実験動物(h3)
  試薬(h3)
  技法(h3)
 リザルト&ディスカッション(h2)
  結果(h3)
  考察(h3)
 結語(h2)

 で、考察のなかにさらに、
Aに関する考察(p)
Bに関する考察(p)
Cに関する考察(p)
 というふうにいくつものパラグラフが入る。気持ちとしてはh4を付してもいいくらいなのだけれど、論文にはだいたい掲載誌ごとに決まった書式があり、小見出しをつけるところもあるけれど、つけないところもあり、つけない場合には単なるパラグラフになる。そのパラグラフは、順番を変えても話が通じるものが多い。
 だから、アウトラインプロセッサを使って論文を書く際に、パラグラフレベルで移動可能にしておくことは、明らかなメリットがある。せっかく「意味の塊」を作ったのだから、それをマークアップという形で残しておこうというのは当然の欲求だし、需要もあるだろう。たぶん、このあたりが、W3Cスタンダードが「パラグラフ」という概念を置いた理由なのではないかと思う。

小説のパラグラフは入れ替え不可が多い

 ところが、小説の「パラグラフ」は入れ替え不可が多い。たとえば、
寝坊して
 ↓
焦って走っていたら
 ↓
異性にぶつかった。
というパラグラフがある場合(笑)、順番を入れ替えたら、話が通じない。
 何人もの人物がいて、同時並行で話が進む時は、「章」の順番を入れ替えることは、比較的発生する。
[章1]キャラAの出発
[章2]キャラBの出発
[章3]キャラCの出発
[章4]キャラAの最初の冒険
[章5]キャラBとCの出会い
……こんな場合、章1~3、4~5は、入れ替え可能だ。マークアップでいえば、タイトルにh1をふって、章はh2くらいか。だからh1,h2のマークアップはメリットを感じる。
 だが、章の中は時間軸にしたがって話が進行するのが普通であって、「パラグラフレベルの」入れ替えは(ないとはいわないが)少ない。私の場合、小説を書きながら「パラグラフ」を意識することはほぼない。意識もしないものに、W3Cスタンダードのためだけに区切りを設ける意味あいは「ニッポンの小説には」ないと思う。
 ニッポンの小説、と限定を置いたのは、欧米には別の文化があるからだ。

ドロップキャップという文化

 欧米には、下の見本のような「ドロップキャップという文化」がある。ほとんどの場合は、ページの最初のパラグラフにだけ飾りをつけるが、全パラグラフにつけることもないではない。
 こういう修飾を施すのであれば、どこからが次のパラグラフかを明確にしておく「必要がある」。これが「パラグラフ」というマークアップが置かれた一因じゃないかなぁと勝手に想像しているのだけれど、ドロップキャップとpタグを関連づけて論じたものはざっと探した限り見つからない。もしもあったら教えてくださいm(_ _)m
 日本の活字組でも、ドロップキャップを置いたものは皆無ではないが、それはあくまで欧文の「マネ」であって、日本の伝統的な活字組ではない。「今回は、ドロップキャップを使ってみる!」というときは、せっせと<p>タグ振って、first-letter擬似クラスに凝ったらいいと思う。そうでないときまで要るのだろうか、という話。
 と、フォントフェチ視点ぽく話題が移ったところで、W3Cがらみの話題は一段落。次稿は、しばらく間があいた「フォント迷走譚」の終章へ。


「ドロップキャップ」 見本のため、あまり調べずに作成、いろいろ正確じゃないかも。
フォント:Arabesque Initialen  by Dieter Steffmann + Book Antiqua

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tag : W3C_hater

面白い!

あれってドロップキャップって言うんですね。
よくディズニー古典映画の中でめっちゃ綺麗な装飾の本が捲られる、という映像の中で気になっていたんですが、ありがとうございます!

パラグラフの問題も面白かったです。
ただ私、今更伏せても何なので、哲学院の出身者なのですが(笑) 哲学の論文はパラグラフの入れ替えが難しかったです。時代の時系列や前提があって、それについての考察を次のパラグラフが土台として含むので理系論文よりは小説の方に近いかもしれません。
そのせいか私はもともとパラグラフに「前後入れ替え可能なもの」という意識がないので、単なる「ひとかたまり」と思っているというか。

ただ小説だとpって、印刷物を例にあげると、空白行で区切られる部分には小さすぎて、字下げで区切られる段落には大きすぎる、って印象があるんですよねー。おびにみじかしたすきにながし!
もっと「場面」とかってタグがあればいいのに、って想像して笑ってしまった。なんだそのタグ。

フォント迷走譚も楽しみにしております!
実はずっと気になってたんですよ(笑)

tkさん、どうもです。

>理系論文よりは小説の方に近いかもしれません。
 すみません、そういえば私、哲学の論文って1本も読んだことがないかもしれない^^;。
 でも、ティム・バーナーズ=リーがいたのは欧州原子核研究機構(CERN)だから、彼が読みなれていたのは理系論文なんじゃないかな。

>小説だとpって、印刷物を例にあげると、空白行で区切られる部分には小さすぎて、字下げで区切られる段落には大きすぎる
 たぶん、tkさんは意味段落p派なんですね。

h)ttp://members.jcom.home.ne.jp/pctips/www/Element/p.html
>この形式段落がp要素に相当する、とは、ほぼ常識的に知られてゐます。
と書く方もいらっしゃるんですか、そうなんですかね???

h)ttp://d.hatena.ne.jp/hideous/20051230
>対立点が存在していて、論争になっていたりする
h)ttp://d.hatena.ne.jp/hideous/20060101
><p>を意味段落とすると、意味段落はいくつかの形式段落をまとめたものなので、その内部で形式段落を表現する必要があります。形式段落はふつう改行で区別されるので、改行専用のタグ<br>を使用することになります。

h)ttp://jintrick.net/agenda/2002/12/pre-web-re-pbr.html
>HTMLは特に日本語をマークアップする為の言語ではないのですから、意味段落、形式段落という日本特有の概念と強引に一致させようとするのは無理があります。
>マークアップで悩んでしまうような解釈はよろしくありません。本末転倒になり得るからです。

 ■

>めっちゃ綺麗な装飾の本が捲られる
ディズニーの映画、そんなに見てないので、「あ、あの映画」っていうところまでは理解してないのですが。
http://felicefelice.ciao.jp/ec02.htm

http://www.calligraphy.co.jp/rekishi/rekishi.htm
の図みたいのですよね、きっと。

 別所の「引き継がれるテキスト」「知識の連続体」を読んでいても思ったんですが、中世あたりの「聖書」って「引き継がれるテキスト」の典型ですよね。calligraphy.co.jpのリンク先にもあるように、聖書を書写するためにいくつもの「美しい」書体が生まれてきてまして、こういう写本を見ていると、「書き写す」こと自体に宗教的情熱というか恍惚みたいなものを感じます。
 で、聖書を教会の写本室から「引きずり出した」のがグーテンベルグの印刷術だったのでしょうね……。


 これはまったくの「おまけ」。「次期IEはWeb標準を重視」のためじゃなくて、CSSドロップキャップの実用例。
http://okiraku.air-nifty.com/neo/2005/03/ieweb.html
 <p>タグの区切りを目立たせることで文章が「読みやすく」かつページが「カッコヨク」なるかどうかは、意味段落をどの程度の量とるか、っていう「書きクセ」とも関係あるような気がします。


追記:うへー。「本文に含まれるURLの数が超過しています。」と《FC2》が言いやがりますので、いくつかh落し。

No title

入れ替えが難しい、という点では文学寄りですが、哲学も論文は論文なので、その辺りは順当にマークアップ可能であります。

で、私、明確な意味段落派、ではないのです。なんか微妙な立ち位置(笑)
出来れば意味段落には新しいタグを何か与えて欲しくて、そうすれば割り切って形式段落pにするからさー、ってタイプです(笑)
今のままだと、意味段落はpでくくるにはでっかすぎて落ち着かず、かと言って、形式段落をpにしてしまうとpの大群で落ち着かないぜ旦那、ってなります。
確かにそこでドロップキャップを意味段落だけに導入すれば、pの大群でもちょっと落ち着くかもしれない。要するに形式は形式、意味は意味で違うものでくくりたいんですよね。

ディズニーの映画、代表的なのは白雪姫の冒頭でしょうか。
ttp://www.youtube.com/watch?v=xsHAWQQCiZ0&feature=related
他にも沢山ありますが、最初にDVDでこれを見た時、描いていく軌跡の美しさに唖然としたことを覚えています。

聖書はご明察です。その代表格です。
専門的な話になってしまうので色々割愛しますが、聖書やその注釈、古典哲学の写本は本当に美しく、書写する人間の技術が尊ばれていました。
けど怖いのは、そういった技術を持って書き写していた人もすっげええええインテリだったってことなんですよね(笑) 職人じゃなくて学者。現代からすると、「え、そんなに沢山勉強しているのが普通なの」と真っ青の世界だったり(笑) だからこそ写本によって引き継がれるものは「知」でもあるのですが。

グーテンベルクによってもたらされたテキストの転回は、現代コンピュータとネットの浸透によって再び新たな転回を迎えているように思えます。

それにしてもドロップキャップ格好いいなぁ!
いやぁ眼福です。ありがとうございます!
いつも長居して無駄話ばっかりしてすみませんorz
※思いっきりCookieのHN間違ってたから修正(笑)

およげたいやきくん

>論文は論文なので、その辺りは順当にマークアップ可能であります。
あぁ、そうか、それはそうですねぃ。たぶん<h1><h2><h3>……のカスケード見出しとかはなじむ世界ですよね。
論文って、焼き魚のように、骨と身があると思うんですよ。
でも小説は、タイヤキみたいに、頭からしっぽまであんこがつまってる。登場人物が動いていない、光景に風が吹きすぎるだけのシーンが、ものすごく美しく、手をかけた文章で描いてあったりする。

>論文は論文なので、その辺りは順当にマークアップ可能であります。うわーんミT。T彡っ。oO(引用箇所まちがえた)
>現代コンピュータとネットの浸透によって再び新たな転回
ふむぅ。突然デンパなこといってスミマセンが、識字率向上っていうのは受信能力だと思うんです。対して、ネットだのブログだのっていうのは発信能力。敷居が低くなった分、ものすごい量の「作品」(日記も作品です)が生み出され、一時的に消費され、忘れられていく。残ってほしいのは、「正しくマークアップされたページ」じゃなくて「上質のページ」なんですけども、その質を評価して「残して」いくシステムはいまんとこないですね。まぁ人工知能に小説評価されても嬉しくはないけども。。

No title

ちょっとアルコール入っているので手短に。

復刊ドットコムってあるじゃないですか。
あれじゃないですけど、「上質なページ」は残したいって思う人が沢山いると思うんですよ。著作権切れのものを集めてる個人サイトがあるように。

だからこれから先必要なのは、「このページなくなっちゃうのは惜しい!」って思った人が知識がなくてもその作品を、継承の流れに手軽に乗せられるシステムだと思うんですよね。

たとえばそれは、第1段階としてはリンク集。
でもそれは大本が閉鎖したらなくなっちゃう。
第2段階は、転載。あるいはミラーサイトでの継承。
継承の流れに乗せるだけなら、実は現状でもまとめのblogやwikiでも作ってぽんと載せちゃえばいいんですよ。
でもそこで引っかかってくるのは今度は著作権であり、作者の意思になる。
これが難しいからこそ、文学系の作品は、技術的なノウハウや議論の記事と違って、一番最初のところで迷走せざるを得ないんじゃないかって思ってます。

ぢつは。

サイト主さんが「閉める」とおっしゃるサイトを、いくつか「閉めないでくだせい」と泣きついて、「閉鎖(削除)」を「更新停止(存続)」に変更していただいているんですね。。。。

まず「他者による継承」より「作者による存続」だと思うですよ。

第三者による転載は、「てんさいよりももっといい」としては大変に抵抗感があるわけでして。でも、本当は、「野放図な多数転載」じゃなくて、「質に惚れての保存転載」のシステムはあってもいいんだろうなぁ。

某動画での「殿堂入りタグ」がちょっとうらやましいのは事実です。小説(テキスト)はウェブに向きすぎている分、個人サイトに分散してしまい、動画が「YouTubeとニコニコでランクインすれば、他人もスゴイね、と言い、本人も充実感がある」というデファクト的なモノサシが難しいように思います。

No title

「ドロップキャップ」、、、
私も初めて知りましたよ。。

よーく考えると

私も数回しか事例を見てないかもしれません>ドロップキャップ(翻訳の絵本(これはたぶん原典がドロップキャップ)、ちょいキザなファッション誌、欧文慣れした人が作った学術系雑誌、くらいかも)

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